ごきげんセレクション 第4回

Herrmann’sさんのフードを紹介するうえで、「Bio（ビオ）」という言葉は欠かせないと思います。
 
Bioとはいったいどういったものなのでしょうか？

Bio（ビオ）は有機の意味で、基準を満たした原材料や製品だけが「Bio」と⾔うことができます。
 
Bio認定基準はさまざまあり、認定機関によって多少異なりますが、ドイツでは非常に厳しいことで知られています。
 
EU規制では、農薬や抗生物質、 遺伝子組み換えの使用規制、添加物の使用制限などを定めていて、ヘルマンで採用しているビオ・クライスの基準では、特に家畜動物の暮らしや、農場の労働環境が倫理的に健全に保たれているかという、動物福祉や労務についても定めている、世界で最も厳しいものの一つ、と言われています。
 
「自分のためだけでなく、環境や社会にとっても良いことをしたい」という意識が高いドイツの人々は、Bioを選ぶことで、その役割を果たそうとしていると言えますね。

動物福祉に労働環境ですか！
 
日本ではようやく働き方改革に躍起になっている一方、ドイツでは、動物たちの生活環境や自然環境にまで目を向けているというのは……。
 
日本とのギャップに驚いてしまいます。

そうですね。ドイツはそういった考え方についてはとても先進的な国と言えますね。
 
ビオ・クライスは、EU規制に加えて、独自の審査基準でチェックしているので、原料の納品書に生産証明書、それをもとに商品をどれくらい作ったか等、製造に関わる事柄を細かくチェックされるんです。
 
審査する側もされる側もすごく手間のかかることですが、毎年それだけしっかり審査しているので、Bioの信頼性が保たれます。

さすが環境先進国ですね。
 
ただ、オーガニックの商品などは通常の商品よりも値が張るものが多い印象ですが、それでもBio製品の需要は高いのでしょうか？

Bioの製品は、ものによってはBioでないものと倍くらい価格が違うことがあります。ですが、ドイツをはじめとするヨーロッパ諸国では、Bio製品に対する需要や関心は、すごく伸びているんです。
 
「買える余裕がある人は、Bio商品を買って環境に貢献しよう」と当たり前に考えるほど、ドイツの方々には環境保護の意識が根付いているんです。
 
自分の大切な愛犬に与えるものに対しても、より環境にいいものを選ぶようにすることで、限られた資源を大切に利用しようとするドイツの考え方は、日本のドッグオーナーにもきっと受け入れてもらえると思っています。

ドイツが原産とのことですが、日本での販売に至ったきっかけはどんなことだったのでしょうか？

きっかけは、2年に1度開催されている世界最大のペット展示会で、創業者のエリッヒ・ヘルマン氏に出会ったことでした。
 
ヘルマン氏は動物への愛情も深く、その他にも環境問題や、難民問題などにも積極的に関心を寄せている方なんです。
 
そういった創業者の人柄に魅かれたのが最初のきっかけでした。

作り手の方の人柄やこだわりに共感できると、納得して日本の皆さんご案内できますよね。

そうですね。さらに、素材は一部を除いてBioであることにこだわり、添加物も一切使用せず、ほぼ手作りに近い形で生産しているんです。
 
そのため、その時手に入る素材の水分や脂肪量などによって、混ぜ具合などを細かく調整する必要もあります。
 
その分、手間はかかってしまいますが、生産の仕組み自体が効率化を優先したものではなく、資源を無駄使いせず、Herrmann’sを食べるパートナー（愛犬）や環境のことを考えたものになっています。
 
そういう商品だからこそ、自信を持ってオススメできると思いました。

作り手の想いも、素材も、安心して使えるものだと野口さんご自身が納得できたからこそなんですね！
 
そういう商品を、みなさんに紹介できるのはとても素敵なことですね。

ありがとうございます。
 
私自身も自分の愛犬にあげていて、心から良いものだと思っているので、そう言っていただけて嬉しいです。

まずHerrmann’sさんの商品数の多さに驚いたのですが、なぜこんなに数多くのラインナップを揃えているのでしょうか？

人間にも個性があるように、パートナーにも、アレルギーや好き嫌い・嗜好性などの個性があります。
 
その個性に合わせたごはんを作れるように、豊富に種類を揃えています。
 
例えば、いつもお使いのフードにトッピングしたり、好きな野菜と混ぜれば栄養満点のごはんになったりと、多様な食生活にこたえるフードを提供したいという想いからこうなりました。

こんなにバリエーション豊かなラインナップから好きなものを選べると、ワンちゃんやネコちゃんは毎回のごはんが楽しみでしょうがないですよね。

まさにそれなんです！
 
Herrmann’sのコンセプトは、「愛犬愛猫の毎日の食事が楽しくなるフード」です。
 
パートナーの日常の中で、食事の時間はとても大きな喜びを占める部分だと思います。
 
パウチを開けて準備して、与えた瞬間に喜んで食べてくれる愛犬の姿は、飼い主にとってもこの上ない喜びの瞬間です。
 
愛犬と暮らすことで感じる喜びや笑顔を、私たちのフードを通して皆さんに届けたいと思っているんです。

ごきげんワンごはんも全く同じ気持ちです。
 
携帯やテレビといった娯楽がない犬猫たちにとっては、「食べること」ってとても大事な喜びの時間ですよね。
 
……ただ、Herrmann’sさんは種類がたくさんあるので選ぶときに少し迷ってしまうのですが、どのように選べばいいでしょうか？

アレルギーなどで食事の制限がないのであれば、愛犬が好きなものを自由に選んでいただくことが一番だと思います。
 
毎日同じものだけを食べるのではなく、ドイツの犬たちのように食事にバリエーションを持たせて、1週間くらいの少し大きめな単位で栄養のバランスを整えるという考え方で使っていただくと食事も楽しくなると思います。

わたしたち人間の食生活と同じように、ということでしょうか？
 
平日のご飯で野菜が少ないと思ったら、週末にお鍋で野菜を取ったり……。

そうですね。人間も毎日同じものを食べ続けてはいないですから、パートナーも、旬の食べ物や好きなものを取り入れた多彩な食事が良いとHerrmann’sでは考えています。
 
ただ、Herrmann’sは総合栄養食ではないので、いつものフードやお野菜と組み合わせたり、手作り食のお肉代わりにしたりして使ってもらえたらと思っています。

なるほど。愛犬の体調や様子は飼い主さんなら分かりますし、人間の家族と同じようにおおらかに食に対して気遣えれば、そんなに難しいことではないのかもしれませんね。
 
そんなHerrmann’sさんの商品を使っていただいた方からは、どんなお声が届いているのでしょうか？

「これしか食べないぐらい、喜んで食べてくれる」というお声を多くいただきます。
 
そんなお声をいただくたびに、ドイツ本国も本当に喜んでいます。
 
限られた人員で丁寧に作っているからこそ、そういうお声は本当に励みになりますね。

作り手にとって、それが何よりの言葉ですよね！

それから、「災害時の備えとして使っている」というお声もよくいただいています。
 
Herrmann’sはパウチ包装なので長期保存が可能ですし、水分補給もできます。
 
先日の台風の時に、私自身も、水道が止まったらどうしようと不安な中、水分をたくさん含んだHerrmann’sが手元にあるだけで「この子の分は大丈夫」と思えたので、いただいたお声をより実感しましたね。

近年の日本ではとくに、災害時のペット同行非難や避難所のフード問題などがある中で、そういう時にも安心して使えるフードを備えておけるのはとても嬉しいことですね。
 
最後に、野口さんからペットオーナーの方にメッセージをいただけますか？

Herrmann’sを紹介させていただくと「食事が楽しい」と言っていただけることが多いんです。
 
「今日はどれにする？」とコミュニケーションが増えたり、あっという間に完食するパートナーの姿を見ると、“食事の時間”という日常が、今より少しでも「楽しいもの・嬉しいもの」になるお手伝いができる。それが、このフードの魅力だと感じます。
 
これからもHerrmann’sを通して、日本中のペットたちに食べる喜びが広がっていけばいいなと思っています。

ちょっとの工夫や手に取るもので、日常が楽しくなるのであれば、パートナーの幸せのためにも積極的にそういうものを選んであげたいですよね。
 
彼らの幸せが、私たちにとっても一番の幸せですから。
 
今日はとっても素敵なお話をお聞かせいただき、ありがとうございました！